クラゲ日誌(菜園備忘録)

70坪菜園 自然農法に挑戦

緑肥その2(緑肥用ソルゴー)

えん麦は生長にばらつきがでました。

 

条間は刈り草を敷きましたが、予想よりえん麦が作る日陰が小さいので、いずれ野草がぐんぐん伸びてきそうです。

 

そこで、条間に緑肥用ソルゴー(タキイ)を播種しました。

 

予定を早めて7月中旬にはえん麦を刈り取って敷き、土つくりはソルゴーと交代させます。

 

条間60㎝は作業性がやや悪く苦労しました。

 

その後、ソルゴーも生長に差がみられたため、やはり、地力の差


を痛感しました。

 

播種6月18日,19日 写真は6月26日の状況(7日後)

えん麦刈り敷(7月11日)ソルゴー1番草刈り敷(8月2日) 写真は8月19日の状況(ソルゴー2番草)

 

緑肥その1(えん麦野生種)

緑肥を育ててじっくり土つくりをすることにしました。

 

まず、定番のえん麦、カネコ種苗のニューオーツ1kgを植えました。

5月下旬播種で2か月後の7月末に刈り敷の計画です。

 

条間60㎝で南北に水糸を引き、表面の草を削り取ってから三角ホーで5㎝ほどの溝を作り、歩きながら播種しました。

 

圃場全体に均一に作業したつもりでしたが、生育にはかなりばらつきが出てしまいました。

 

肥料分の残留、除草剤散布の影響などで、地力に差があったと思われます。

また、場所ごとの日当たり・水はけ・起伏なども影響したと思われ、狭い圃場ですが、各パートの性格をおぼろげながら掴めました。

 

また、反省として

・5月下旬で播種時期が遅かったこと

・覆土と播種後の草マルチが厚かった

・播種作業が荒っぽかった。もっと丁寧にすべきだった

などです。

 

菜園で初めて植えたものなので、気になって1カ月ほどほぼ毎朝見て回りました。

緑肥は強い植物だし、簡単にすくすく育つと思っていました。

場所によっては芽が出ないところや、生長が極端に遅いところなどあり、考えが足りなかったと反省しきりです。

 

播種後2週目 6月9日の状況

手前は圃場端を縁取るように植えた緑肥用ソルゴー(葉の色が黄緑)

 

土つくり

菜園の話で「土つくり」と言うと

 

人間に土は作れない

畑の土を良くするのは土中の生物で人間はそのお手伝いをするだけ

 

という正論(屁理屈?)が聞こえてきます。

 

それは分かったうえで、土中生物のお手伝いを人間の手で行うのだから土つくりと言っても良いんじゃないかと思います。

 

さて、我が菜園ですが、周辺の宅地化が進む前から、田ではなく畑として利用された土地だそうです。

 

土壌分類図によると「灰色低地土壌」とされています。

地形的に、道路を挟んですぐ隣を流れる河川の沖積地であることがわかります。

少し傾斜もあり、菜園の各部によって土質も多少違うように見えます。

ただ、水田転換の畑ではないので全般的に水はけは良さそうで、場所によっては乾燥しすぎるかもしれません。

「肥沃な土地」とは言えないでしょうが畑をするには向いていると思います。

 

私の前に野菜作りをされていた方は、非常に熱心に取り組まれていたので、おそらく農薬は使っていないけども、化成肥料や畜糞堆肥などの有機肥料はそれなりに投入していたでしょう。

 

また、前の方が野菜つくりをやめてから、管理の為、全体に除草剤が撒かれたということも聞きました。薬剤が農業用であったかどうかもわからず、いささかショッキングな話です。個人的に除草剤には嫌悪感がありますが、あまり神経質になりすぎるのも良くないと思います。

 

これら直近利用を踏まえると、自然農法で成果を出すには相応の時間が必要と覚悟しました。

 

そして、今後当面は、食卓に上げる野菜などは栽培せず、緑肥による土づくりをしていくことにします。

 

 

自然農法

菜園を始めるに当たり、関係のWebや動画サイトを色々とみてまわりました。

 

印象深かったのは、肥料の過剰投入とその弊害についてです。

 

良かれと思って投入した肥料が、かえって土中の様々なバランスを崩し病虫害を増やし野菜作り失敗の大きな原因になっているとのこと。

 

農薬や化成肥料の使用は、確かにバランス喪失に作用しそうな気がします(反論もあるでしょう)

ただ、これらを極力使わない有機農業であっても、有機肥料の過剰投入や誤った使い方が土中のバランスを喪失させているといいます。

 

そして、土中のバランスを最大限保ち、畑の外から肥料となるのものをなるべく持ち込まず、本来あるとされる自然のサイクルを活かす「自然農法」というものがあることを知りました。

 

自然農、自然農法、自然栽培・・・細かくは色々とあるようですが、概ね、有機肥料を使わない、使っても極力少なくするというのが、自然農法と考えて良いようです。

 

自然農法の考え方、私なりの浅い理解ですが、簡単にまとめると

 

・土中微生物を多様化させバランスよく増やすと

・植物の生長を阻害する病虫害が減少し

・植物の栄養吸収が増進し

・肥料を投入せずとも自然サイクルで供給される栄養分だけで、野菜はそこそこ(一般農法の7~8割がた)育つ

 

ということと理解しました。

自然サイクルを巡らせ本来の力を引き出し野菜を育てる。

良いことずくめのように思えます。

菜園を手掛けるに当たって、基本的には自然農法でやってみようと思います。

 

まぁ、実践はこれからですので半信半疑ですし、正直言って疑問に思える部分もあります。

 

自然農法については様々書籍が出ているようです。

手元において読み返したいので手始めに一冊購入しました。

 

www.amazon.co.jp

畑いじりの方針

実家は農家ではないのですが、父母が趣味で菜園をやっており、子供のころから手伝いに出されました。

 

いやいやながらの手伝いでしたが、雀百までの諺のとおり、父母がやっていた農薬不使用・有機農法的な志向が、いままでの自分の人生に深く根付いていることを嫌でも感じます。

 

この度、畑いじりをすることになりましたが、やるからには農薬・除草剤・化成肥料の類は使わずにやっていこうと思います。

 

 

畑の状態

菜園を始めるに当たり、畑を見回ってみました。

 

川沿いの市道に面し、間口約20m奥行15mほど、概ね長方形の土地で、若干、東側に傾斜しています。

 

土地の東側は、川から引いた幅60㎝ほどの水路(コンクリート明渠)があり、きれいな川水がなみなみと流れています。

水に関して苦労はなさそうです。

 

南側と東側に建物があり、畑の地盤が低いこともあって、日当たりに影響があるでしょう。

 

気になる土の状態は、

 

時期は5月中旬のことで、夏に向けて野草がこれから勢いをつけてくる初っ端といったところ。

 

地面には刈り倒したセイタカアワダチソウなどの枯れ枝が横たわり、スギナなど野草の新芽が生えてきているといった状態。

こころなしか、野草の勢いは弱く感じるが、枯草を剝がしてみるとミミズが居たり、所々、足で踏めばふかふかの場所があるなど、素人目に、土の状態は悪くないように思えました。

 

 

 

 

思い立って菜園を始める

市街地の一角にある約70坪の畑を、縁あって引き継ぐことになりました。

 

家庭菜園として、長く使われていた畑です。

3年ほど前に借り手であった男性が、年齢を理由に畑に来なくなり、その後は雑草が繁るままになっていました。

 

地主は、畑を草ボーボーにしているわけにもいかず、管理のため、年2回ほどの除草を知人に依頼していたそうです。

 

そんな畑を「やる気があるなら畑として使って良い」との話。

 

以前から菜園に興味があったため、是非にということで5月より菜園管理を始めることになりました。